時計としても資産価値としても
20年前に新品で購入したロレックスが最近、購入金額以上の価格で売却できた。という声を良く聞きます。これは極端な例ですが、間違いなくロレックスは中古市場で人気の高いブランドと言えるでしょう。
状態の良い現行のロレックスの中には中古価格とメーカー希望小売価格の差が10万円以内というモデルもあります。通常はロレックスでも古くなるにつれて価値が下落しますが、一部の生産終了モデルで当時のメーカー希望小売価格を中古価格が上回るというモデルもあります。また、ロレックス製品全体と他社製品を比較しても、ロレックスの方が価値において下がりにくい傾向となっています。
つまり、モデルによる差はありますが、おおむねロレックスは資産価値も高いのです。
さらに、その資産価値の高さは一過性のものではなく、安定感が出てきたことがロレックス高騰によるものと思われます。そのため、将来の売却の際も他社製品よりも優れた評価額が期待できると言われております。もちろん100%保証された資産価値という事はないので頭の片隅に置いておくべきかと思われます。
現に2022年4月のロシアのウクライナ進攻に伴いロレックスの相場が少し落ち着いてしまっているので、幅広く世界に出回る時計には少し痛手となってしまったのかも知れません。
ロレックス=嗜好品という見方は当然です。しかし、評価の高いモデルであれば、ロレックス=資産という見方も可能なのでロレックスであれば趣味の時計であり資産であるという二兎追いもできるという事です。
ステータス性として
たとえ休日のラフなカジュアルファッションでも、腕時計だけで相手の見方は変わるものです。海外旅行中、腕のロレックスがちらりと見えただけで、レストランのウエイトレスの態度が急に丁寧になった、といったエピソードはロレックスに事欠きません。
同じことが、ビジネスシーンでも当てはまります。初対面の商談相手に軽く見られないためにも、あるいは職場の部下に「頑張れば、これくらいの時計を着けられるようになる」とハッパをかける意味でも、ある程度のステータス感は備えておくべきだろう。そのようにステータス性も考慮しながら時計を選ぶのもひとつの選択となるでしょう。
ロレックスの選ぶ順番
ロレックスの選び方を紹介しましょう。ロレックスを選ぶ手順として、「大きさを選ぶ→デザインの方向性を選ぶ→モデルを絞る」という流れが順当です。
まずは大きさ、大きさといっても基本はメンズサイズ(34~44センチ)かレディースサイズ(24~28センチ)と言われるものです。その間のサイズにボーイズサイズ(約30センチ)のもあります。スマートに見せたいサイズからしっかりと存在感を放つサイズまであるので自分が欲しいサイズや自身に似合う大きさを選びましょう。
次にモデルを選びとなります。まずは、スポーツモデル。
ダイビング、レーシング、ヨッティング、フライト、アドベンチャーなどでの用途をイメージして作られたスポーティなデザインがあります。そのほとんどが人気モデルで先ほどの資産価値として値段が下がりにくいのも殆どがスポーツモデルとなります。ただし、スポーツモデルの中にも金やプラチナ素材を取り入れたモデルや宝飾を添えたモデルも存在しますので、遊び感覚のあるラグジュアリー寄りの選択肢もあります。モデルには各々作成秘話がありますのでこの機会に調べてみるのもオススメします。
次にスタンダードモデル、ドレスモデルです。
主張を控えめにした飽きの来ないシンプルなデザインが「スタンダードモデル」と呼ばれます。また、金やプラチナ素材を取り入れたモデルや場合によってはダイヤモンドなどの宝飾を添えるのが「ドレスモデル」です。どちらも日付の有無のバリエーションがあり、ドレスモデルには曜日付きのモデルも存在します。
デザインの方向性が決まったら、あとは自分自身の好みと予算からモデルを絞ります。モデルは直感的にお好みのデザインを選ぶことを推奨しますが、先ほど紹介したように資産価値を優先するのであればスポーツモデルをオススメします。
オススメモデル紹介
スポーツモデル、スタンダード、ドレスモデルとお話ししてまいりましたがその中でおススメのモデルを少し紹介していきます。
ロレックス サブマリーナデイト 126610LV
スポーツモデルの定番のサブマリーナです。ロレックスに詳しくない人でもそれなりに名前を聞いたことがあるかもしれませんが、その中でもオススメのベゼルが緑鮮やかな126610LVです。通常黒色のベゼルをロレックスのコーポレートカラーで緑にあしらったことが特徴となっています。
デイトジャスト
デイトジャストはドレスモデルの定番です。
デイトジャストは新品と中古の価格差が大きいため、スポーツモデルが100万円をださなくては買えなくなった昨今において、中古のデイトジャストであればゴールドとステンレスのコンビモデルで50万台の物もあります。初めてロレックスをご購入される方にはぜひ試してほしい一シリーズです。
ちなみにデイトジャストはメンズであってもケース径36mmで、少し小振りといった印象を受けるかもしれませんが、今はそれくらいの小径ケースが流行っているのでむしろトレンドです。
また、2009年には41mmサイズの「デイトジャストII」が誕生し、ボリュームで敬遠していた男性にも一度デイトジャストをおすすめします。
まとめ
早い段階から高度な技術を確立し、万人受けするデザイン性を保持していることに定評があるロレックス。
そのため、どの世代のシリーズやモデルにも一定の需要・価値があり、その魅力は色褪せることを知りません。
王道には王道の、定番には定番の理由があるからこそ、自分に似合う時計をゆっくりと探しましょう。今回この記事を読んでいただき最高のパートナーが見つかれば幸いに思います。