初めての高級時計
人生で初めての高級時計となると年を重ねても忘れる事はないでしょう。その際に時計に何を求めるか?どの部分に拘るか?など十人十色です。
■ムーブメントにこだわる
購入したいと思う腕時計が、クォーツ(電池式)なのか、機械式なのか、手巻き式なのかチェックすることが必要です。ただ時間を確認するだけなのであれば、スマートフォンやクォーツの腕時計で十分かと思いますが、長く愛用する時計を購入したいのであれば、機械式腕時計がおすすめです。
■機能性にこだわる
「防水性能がどれくらいなのか」、「日付表示があるのか」、「クロノグラフ機能が付いているのか」さまざまな機構があるので、自分のライフスタイルや趣味にぴったりな機能がついている腕時計を選ぶようにしましょう。
■ブレスの種類にこだわる
腕時計のブレスレットにこだわるのは、時計選びの基本です。腕時計の購入を検討している方には、どんなシーンで着用するのか、どのくらいの頻度で着用するのか、何本時計を持っているのかを確認してぴったりな腕時計を提案するというショップも多いです。
(メタルブレス)
ビジネスシーンに使うならメタルブレスがダントツおすすめ。カラーはシルバー一択です。ゴールドだとビジネスシーンでは派手な印象を与えてしまうので避けたほうがいいカラーです。無難なイメージになってしまうのを避けたいのであれば、5連などの華やかなブレスレットを選んでみるのもいいですよ。
(レザーストラップ)
冠婚葬祭でも使える万能な革ベルト。腕時計のベルトの中でもスタンダードな革ベルトは、型押しやカーフ、オーストリッチなど、革の中でも豊富な種類が存在します。レザーの種類によって華やかな雰囲気にもクラシカルな雰囲気にもなるので、どんな革ベルトを選ぶのかも大切なポイントです。
(ラバーブレス)
汗や水に強く、金属アレルギーの人にもおすすめなラバーベルトは、夏の熱い季節に外回りなどの仕事がある営業マンや、スポーツを楽しむ方におすすめなブレスレットです。フォーマルなシーンやビジネスシーンには不向きですが、衝撃や防水性に長けているのでアクティブなシーンにぴったりです。
■資産価値があるかどうか
高級腕時計であれば、購入時の価格よりも販売時の価格が高くなることも珍しくありません。若いうちに使うようなファッション性の高い高級時計を購入したいと検討されているのであれば、資産価値が高い時計かどうか考えて購入するのが賢いですね。
話題の時計は?
■ロレックス(ROLEX)
ロレックスは、1905年創業のウォッチブランドです。「オイスターケース」を使った世界初の防水腕時計をはじめ、自動巻きの「パーペチュアル機構」、0時になると瞬時に日付が切り替わる「デイトジャスト機構」など、画期的な機能を次々と開発しました。日本を含め、世界的に高い知名度を誇るのもロレックスの魅力。一生モノの高級腕時計を探す際には、まずチェックしておきたいブランドです。
■ウブロ(HUBLOT)
ウブロは、1980年に生まれたスイスの高級ウォッチブランドです。メカニックな雰囲気の「ビッグ・バン」や、高級素材とカジュアルなラバーベルトを組み合わせた「クラシック・フュージョン」など、独創的なデザインが魅力です。ウブロの腕時計は堅牢性に優れたモデルが多いので、日常的に着用したい方にもぴったり。遊び心のある個性的な高級腕時計を探している方におすすめ。
■パテックフィリップ(Patek Philippe)
パテックフィリップは、180年以上の歴史を誇るスイスの高級ウォッチブランドえです。「オーデマ・ピゲ」や「ヴァシュロン・コンスタンタン」と並び、世界3大時計メーカーの1つにも数えられています。「パテックフィリップ」の腕時計は時間の経過とともに価値が上がるといわれることも多く、資産価値の高いブランドとしても人気です。
■オーデマ・ピゲ(AUDEMARS PIGUET)
オーデマ・ピゲは、世界3大時計メーカーのひとつに数えられる歴史あるウォッチブランドです。1972年に発表された「ロイヤルオーク」シリーズは高級スポーツウォッチの先駆けとして特に有名で、現在でも世界中の愛好家から支持されています。オーデマ・ピゲの腕時計はデザイン性が優れているのはもちろん、防水性に優れたモデルが多いのも魅力です。
■ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)
「ヴァシュロン・コンスタンタ」は、1755年創業の高級ウォッチブランドです。現存する時計メーカーのなかでは最古のブランドと言われており、世界3大時計メーカーのひとつにも数えられています。同ブランドの腕時計は、シンプルながらも気品に満ちたデザインが魅力。どんな場面でも通用する一流の高級腕時計を探している方におすすめのブランドです。
■オメガ(OMEGA)
オメガはスイスの高級ウォッチブランドです。一般的な機械式腕時計のオーバーホールの間隔は3~5年ですが、オメガ独自の自動巻き「コーアクシャル」は間隔が8~10年と長く、メンテナンス費用を抑えつつ長く愛用できます。オリンピックの公式時計に20回以上選出されるなど、知名度の高さも魅力。同ブランドでは「スピードマスター」や「シーマスター」などが特に人気です。
■グランドセイコー(GRAND SEIKO)
「グランドセイコー」は、日本を代表するウォッチブランド「セイコー」の高級ラインです。最高峰の年差精度を追求したクオーツ式腕時計や、機械式とクオーツ式を組み合わせた第3のムーブメント「スプリングドライブ」を搭載した腕時計は特に有名です。ムーブメントの開発から時計の組立、出荷までを国内の自社工場で一貫して行っているのもポイント。日本製の高級腕時計を探している方におすすめのブランドです。
時計の種類
■機械式(オートマ)
機械式とは、巻き上げたゼンマイを動力源にムーブメントを動かす駆動方式のことです。機械式には手でリューズを回してゼンマイを巻き上げる手巻き式と、時計を着用した際の腕の動きによって自動でゼンマイが巻き上げられる自動巻きの2種類があります。
機械式ムーブメントは歯車などの小さな部品を緻密に組み上げているため、単に時刻を確認するだけでなく、芸術品のような味わい深さを楽しめるのが魅力。また、デザインの自由度が高いのもメリットで、多くの高級腕時計ブランドが機械式を採用しています。
機械式腕時計は衝撃に弱いなどデリケートな面もありますが、数年ごとにメンテナンスをすれば何十年でも使用できるため、一生モノの腕時計を求めている方には機械式腕時計がおすすめです。
■クオーツ(電池式)
クオーツ式とは、電池を動力源にムーブメントを動かす駆動方式です。複雑な機構の機械式腕時計に比べると価格が比較的リーズナブルなのが特徴です。精度も優れているため、ビジネスシーンなど、時刻の正確さを重視したい場面で重宝します。ただし、高級腕時計の多くは機械式を採用しており、クオーツ式モデルの選択肢は少なめ。また、ブランドによってはクオーツ式腕時計を生産していない場合もあるので注意が必要です。
■ソーラー(電波式)
ビジネスの場において、正確な時間を常に把握できるというのは大きなメリットです。しかし、ソーラー電波時計には往々にして+αの技術が搭載されているものです。例えば『アテッサ』や『アストロン』のようなソーラー電波時計には、海外の空港に降り立った際にワンプッシュで時刻を修正してくれるワールドタイム機能が。サマータイムなどにも自動で対応してくれるので、旅行が多い人にとって電波ソーラー時計の所有は大きなメリットです。
国内の電波だけを受信するモデルの場合は、海外に出向いた際に電波の受信機能をオフにして、手動で時刻をあわせればOK。当然ですが、ソーラー発電システムは国内外問わずその力を発揮してくれます。なお、ソーラー電波時計というと文字盤下のソーラーセルに光を透過させる必要がある以上、半透明の文字盤が高級感を損なう…と考えている方もいるかもしれません。
しかし、現在では各メーカー機構の改良に努めた結果、ベゼル内側のフランジ部分やインダイヤル部分など目立たない箇所に仕込めば十分な電力を得られるほど進化しています。文字盤の透過率もそこまで考慮しなくて良くなったため、見た目には通常のアナログウォッチと大差ありません。つまり、フォーマルな場においても気兼ねなく身に着けられるということです。大事な商談の場でも、しゃれたパーティでも、ソーラー電波時計の機能性を気負いなく甘受できるはずです。
まとめ
手元を飾る高級腕時計は、相手の印象に強く残るアイテムです。初対面でも身に付けている時計で印象がガラっと変わる・・・なんて事も実際には多いと思います。デザインだけでなく、各ブランドの歴史やステータス性も合わせてチェックすると、時計選びがより楽しくなります。高級腕時計の多くは適切なお手入れをすれば長く愛用できるので、一生のパートナーとなる素敵な1本を探してみてはいかがでしょうか。