文字盤の汚れの原因とは?
時計の文字盤が汚れていると感じるのは、錆や変色によるものがほとんどです。その主な原因は、浸水・湿気です。アンティーク・ヴィンテージ時計のような昔からある時計は、現行の時計に比べ、防水性能が低いことがあり、湿気の影響を受けやすくなっています。また、購入当初の防水性能につきましても、経年とともに劣化している可能性が高くなります。文字盤にゴミがある場合は、部品の摩耗や、またはリューズの操作中にごくわずかなスペースからミクロン単位で入り込んだホコリの積み重ねによる悪影響とも考えられます。この中には経年劣化も含まれるため、日常的に利用する以上、完全に文字盤の汚れは防ぐことができないと捉えた方がよいでしょう。
次にあげられる原因としては、日焼けなどがあげられるかと思います。日常的に時計を使用する際に日光というのはどうしても避けれないものだとおもいます。日光によって色が変わるのは、汚れではなく、変色ですが、それをみて汚れていると感じる方がほとんどだと思います。毎日つけていると日焼けについては避けずらいものという認識ですね。
次に故障の原因ですが、一番多い故障の症状は動かなくなってしまうことです。クオーツやソーラー式の時計の場合、電池を変えたりすることによって動くこともあったりしますが、自動巻きでもとまってしまう場合があります。その一番の理由は油切れになります。当然ですが時計も機会ですので、精密な設計の元、時計技師によって製作されています。よって部品をスムーズに動かしたり、摩耗を防ぐために油が使われています。
そのため長年使われる時計は、油切れが起こることがとても多いです。油切れが起こると当然、部品がうまくかみ合わなくなったり、固着してしまい、動かないといった症状も出てきます。他にも油切れに付随して、パーツの消耗だったりで動かなくなる場合もあります。使わないからと言って、ほこりの多い場所などに保管しておくとそれだけでも異常が起こる場合があります。もちろん大きい衝撃などが加わっても壊れる場合がほとんどです。時計はデリケートですので丁重に扱いましょう。
長く使うためのケアの方法など
1日着けていた腕時計には、目には見えないたくさんの汚れや汗が付着しています。そのため、帰宅して腕時計をはずしたら、セーム皮(メガネ拭き)やティッシュペーパーなどの柔らかい布で、表面に付着した汚れと汗(水分)を拭き取っておくことが大切です。特に、皮膚に密着する裏蓋部分は丁寧に拭くようにします。ネジの部分など凹凸部分に汚れが入り込んでしまったときは、爪楊枝や細い綿棒を使って汚れをかき出しておきましょう。
汚れがひどい時には金属製のベルトやバングル部分に付着した汚れは、歯ブラシに中性洗剤を染み込ませて優しくこすると少しずつ汚れが取れてきます。あまり強くこすりすぎると、表面に傷が付いてしまうので慎重に行いましょう。汚れが落ちたらしっかりと乾燥させ、セーム皮などで仕上げ磨きを行います。
このとき、市販の「ステンレス磨きコンパウンド」などを使って磨くと、小さな傷が目立たなくなり輝きが増します。ただし、材質によっては逆に傷が付いてしまう場合もあるため、裏蓋の目立たない部分で試してから使用するようにしましょう。革製のベルトは、一度汚れが染み込んでしまうと元に戻すことができませんので、あまりにも汚れが目立つ場合はベルトごと交換するのが良いでしょう。
ただし、バンドの裏側部分であれば、アルコールを含ませた布でこすると汚れが落ちる場合があるので、試してみてください。汚れを拭き取った後には、最後に乾いた布でしっかりと水分を吸い取ります。以上がセルフでできるメンテナンスになります。もちろん100%こちらの工程をしていたら故障しないということはありませんが、これをしっかり行うことで時計の寿命を延ばすことができるために、時計業者様に専門のメンテナンスを頼まずとも長く使えるようになります。
それでもどうしても動かなくなってしまうなどがあったら、オーバーホールを頼むのがいいでしょう。オーバーホールについては次に説明します。
オーバーホールとは?
一生ものとして買った腕時計が、生涯使用できるとは限りません。なぜなら、クォーツや機械式の時計の寿命は10年、ソーラー腕時計の寿命は7年ほどと言われているからです。このデータを見て「意外と短い」と感じる方も多いのではないでしょうか。そんな機械式腕時計の寿命を延ばす方法として有効なのが、時計を分解して超音波洗浄し、油を注入したり、パッキンを交換したりする「オーバーホール」と呼ばれるメンテナンス。今までのセルフメンテナンスをしっかり実行していてもやがてはお世話になるかもしれません。
定期的にオーバーホールを受ければ、寿命が20~30年にまで延びる可能性があります。また、クォーツ腕時計やソーラー腕時計も、定期的にメンテナンスすれば、何もしない場合よりも長く使えます。大切なブランド腕時計をできるだけ長く使いたい方は、プロによるメンテナンスを定期的に受けるようにしましょう。
オーバーホールの大体かかる費用は?
前述で上げたオーバーホールですが、時計業者に頼むのでもちろん費用は掛かります。物によって値段は違いますが、例えば、今相場が高騰しているロレックスでは、一番安いモデルのオイスターパーペチュアルなどで5万~が相場となり、高いものでヨットマスターなどのモデルは11万~となります。
あくまでこちらは相場なのでこれよりも低いこともありますが、もちろん高いこともあります。そちらはよくご自分の目で確認なさるのが早いかと思います。時計を長く使う上で必須級のオーバーホールですが、費用が高く、違う時計に買い替えを考える方も非常に多いです。特にロレックスなどは中古市場での相場がかなり高騰し続けている為、昔に買った方などは、当時の定価よりも高く売れることがかなり多いです。
実際に大吉の買い取り実績では、20年前以上に定価100万円程で買ったコスモグラフデイトナというモデルが、200万以上で売れたという実績もあります。他の時計でも70万で購入された時計が、150万になったというケースもあります。気に入った時計はできるだけ長く使いたい気持ちは皆さまあるかと思いますが、使われていない時計などは新しく使うのにオーバーホールなどが必要になる場合もすごく多いので査定に出すこともお勧めします。
高級時計のオーバーホールが高くなる理由としては、複雑な機構が多いことからです。他の時計などでは、2万~受けられる場合もあるそうなので、気になる場合は業者と相談してみるのもいいかもしれませんね。
まとめ
いかがだったでしょうか。時計は一種の資産などと言われるようになってきた今の世の中ですが、いずれは売れなくなることがあるかもしれません。記事であげさせていただいたような故障だったり、汚れによっては想定よりも安い金額なってしまうこともあるかもしれません。せっかく買われたお時計ですのでできる限り長く使えたらいいと思います。
気に入られたお時計は手放さずにオーバーホールをしてでも使うといった方ももちろん大勢いらっしゃいますし、オーバーホールをせずに売られて新しい時計を買われるという方も多くなってきています。特に先ほども上げたロレックスなどを買われる方は、相場の高騰もあって、買って使って売ってを繰り返しています。
他のお時計でも「買取大吉」はブランド時計の高価買取を行っております。相場が高騰している今だからこそできることだと思いますので、まずは悩まれるよりも先に「買取大吉」にご相談くださいませ。