ティソの歴史
ティソは、1853年にスイスの「ル・ロックル」でシャルル・フェリシアン・ティソ氏と時計職人の息子、シャルル・エミール氏の2人の親子により生まれたブランドです。創業当初は、集めた各パーツを組立て販売する「エタブリサージュ」が始まりでした。ティソで製造された時計の多くは、海外に輸出されました。
1853年にアメリカで販売を開始して、1858年にはロシアでも販売されます。1910年にティソは、世界初の女性用腕時計を開発しました。その後も世界初の耐磁製腕時計を開発するなど腕時計業界を牽引していきます。1917年以降は、ブランク・ムーブメントを製造、自社でムーブメントを製造導入するようになりました。1930年には早くも防磁機能を備えた時計を開発、1958年には、「単一キャリバー」の原理を導入して製造の合理化がはかられます。
生産方法・機能など様々な改良を加え、近代的な生産力や技術を持つ時計メーカーとしての地位を確立します。生産性が向上したティソの腕時計は、世界中で販売されるようになりました。現在では、年間400万本以上の腕時計が販売されています。
ティソの魅力3ポイント
①正確性
160年という長い歴史を持っているメーカーですが、それに甘えることなく、しっかり技術と精度を追求し続けてきました。高精度の証である「COSC認定クロノメーター」、耐磁性に優れた「シリコン製ひげゼンマイ」、そして、約80時間の長時間駆動「ロングパワーリザーブ」。この三つの要素は、ハイエンドウォッチに使用されてきた特別な技術ですが、ティソもその技術を保持しております。その品質は名だたる高級ブランドにも一切引けをとらないといえるでしょう。
②リーズナブルな価格
価格帯は5万円~20万円程度とリーズナブルな設定となっており、非常にコストパフォーマンスに優れた時計で人気を集めています。価格を超えた品質という言葉が相応しいです。となると、非常に高いクォリティーを保ちながらリーズナブルな価格の提供が出来るかが気になりますよね。
その理由はズバリ、ティソは「スウォッチグループ」の一員であるということに他なりません。
「スウォッチグループ」とは、1970年代に起こったクォーツショックにより、経営危機に陥った多くのスイス時計メーカーを守るために1983年に設立されたグループです。そのグループには、プレゲ・ブランパン・オメガ・ハミルトンなど多くのブランドが加入しており、ティソは1985年に参入しました。先のお話に戻りますが、ティソがリーズナブルな価格を維持できる理由は世界でも屈指のビッグブランドであること。そして世界最大級の時計製造グループであるスウォッチグループの一員であることです。生産の規模や効率を高めることで、一本あたりのコストを下げることができ、それを価格に反映できるのです。高品質でリーズナブルな価格はユーザーにはとても嬉しいお話ですね。
③幅広いコレクション
シーンを選ばないベーシックなモデルから、モータースポーツに根差したスポーティな顔立ちのモデルまで、ティソは幅広い分野を展開しております。長い歴史を保っているデザインや、伝統的な手法に基づいたドレスウォッチがラインナップするクラシックコレクションなど様々な個性を楽しみながら選ぶことができます。
ティソ人気モデル紹介
【1位 ル ロックル パワーマティック】
ルロックルパワーマティックデザインはとてもシンプルなので普段着でもビジネスルックでも抜群の相性です。パワーリザーブはなんと80時間という高性能です。
【2位 シースター】
太目なベゼルが魅力的なダイバーズウォッチです。ベルトは細かいパーツになっているので、革ベルトが苦手な方へもおすすめできる着用感です。もちろん、ダイバーズウォッチですので、防水性も高いです。
【3位 ヘリテージ バナナ】
縦長のスクエアタイプがとてもかわいいモデルです。キレイ目なデザインなのでスーツにも合います。電池式なので使い勝手が良く、人気ラインの一つです。
まとめ
時計業界において強力な地位を築き、スイスの時計産業を支えてきているティソ。世界で人気のあるブランドということもあり、非常に多くの魅力がありますね。幅広いラインアップの中からお気に入りの1本を是非とも見つけてみてください。