スピードマスターのムーンウォッチとしての活躍
1969年、人類は月面に初めて着陸いたしました。月面に降り立ったアメリカの宇宙船・アポロ11号の2人の乗組員が宇宙服の上から計器として身に着けていた時計、それが「オメガ スピードマスター プロフェッショナル」、通称ムーンウォッチと呼ばれるものです。
実はムーンウォッチとして活躍する以前にも開発をし、モータースポーツ用として活躍していたモデルでもあります。NASAの過酷なテストに唯一合格したモデルであり、NASAの公式装備品として活躍していました。50年以上前から活躍していた時計です。特に初代から月面着陸に至るまで装着されていたムーブメントがキャリバー321です。時計愛好家がこぞって傑作とたたえる品物が現代に復刻されたことは非常に驚きを与えました。
時計愛好家をうならせるキャリバー321
当時の設計図、オリジナルをそのままに現代に復刻されたことは驚きを与えました。アメリカの宇宙遊泳で使われたモデル、つまり人類ともに宇宙空間兵器歴史を刻んだモデルが復刻されたのです。キャリバー321は、今もなお世界中のコレクターの間で高い人気を誇ります。その変わらない人気へ敬意を表し、高級時計メーカーオメガは専用の工房で入念な研究と再構築を行いました。現在、製造における最後の最盛期から50年以上を経て、キャリバー321は当初の仕様に沿って復活を遂げています。
スピードマスター復刻での代表モデル
スピードマスター キャリバー321 カノープスゴールド
初代モデルの一部個体で見られた防水性能を確保するためのナイアス高耐圧リュウズ採用を示す三叉のマークなど、デザインはほぼ忠実に再現されているモデルです。既存モデルはケース素材にステンレスやプラチナを使用していたが新作モデル名にもある「カノープスゴールド」へと進化を遂げています。パラジウムを配合することにより退色が従来モデルよりもしづらくなっています。
そんなカノープスゴールド™️をブレスレットにまで使っていることもあり、スピードマスター キャリバー321 カノープスゴールド™️は957万円と、スピードマスターとしてはかなり高額になっています。しかし、作り込みの質は価格にも負けていません。
たとえばケースバックのサファイアクリスタルにはブランドの象徴たるシーホースをレーザーで刻印していますが、その目にはブルーサファイアを埋め込んでいます。非常に硬く、加工が困難なサファイアクリスタルにどうやってこのような小さな穴を開けたのかもわからないぐらい精巧に作られているのです。そんなハイテク技術を裏蓋側にしれっと投入しているあたりので、オメガのプライドを想ってしまいますね。
まとめ
今回はオメガの復刻モデルでもある321を搭載したプロフェッショナルモデルをご紹介致しました。世界で初めて月面に着陸し、歴史を共に刻んだスピードマスターですが、近年その当時の機能を積んだモデルが復刻致しました。時計愛好家をうならせるその忠実性と旁をぜひ皆様も確認してみてくださいね。