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ムーンフェイズ機構について
宇宙での過酷な環境にも耐えうる丈夫な腕時計を探していたNASAの要望に応えテストにエントリーしたことが最初の一歩でした。宇宙飛行士のための腕時計を求めるNASAが行ったテストは高圧、真空、無重力、衝撃、そして-18度から+93度におよぶ温度変化など、宇宙空間での使用を想定した厳しいもの。スピードマスターは見事にこのテストに耐え抜き、エントリーした時計の中で唯一正常に稼働し続けたといわれています。
ムーンフェイズは美しさを誇る機械式時計の「複雑機構」です。日常生活において必須な機能というわけではありませんが、時計愛好家から人気がありますムーンフェイズは新月から満月、再び新月に戻るまでの1周期を「月の形の変化」で表示する機構です。オメガを含む大半のムーンフェイズは小窓左側から月が顔を出し、12時位置で”満月”に達し、そして右側に隠れていきます。
天文学によると、月の満ち欠けの周期は30日ではなく、約29.5日です。この周期を一般的な輪列で扱うことは困難ですが、オメガの「ムーンフェイズ」はこの課題をクリアしています。この極めて正確な機構が調整を必要とするのは10年後で、リュウズを数回まわすだけで調整ができます。
オメガのムーンフェイズ搭載モデル
オメガ スピードマスタームーンフェイズ ST3450809
1300本限定で発売されたST3450809。ムーンウォッチとして有名なスピードマスターにCal.866(Cal.861の改良版)を搭載し、ムーンフェイズを採用した特別なスピードマスターです。
オメガ スピードマスター ムーンフェイズ マスタークロノメーター30.44.52.01.001
2016年新作として発売されたスピードマスター ムーンフェイズの新作モデル。デザインはスポーティーになり、ムーブメントにはシリシウム製ひげゼンマイを使用した新開発コーアクシャルムーブメント キャリバー「9904」が搭載されました。コーアクシャル脱進機が採用されているため、通常3年~5年に一度行わなくてはいけないオーバーホールが8年~10年に一度で済むことも魅力。維持コストが1/2になります。
オメガ スピードマスター プロフェッショナル ムーンフェイズ 3576.50
1985年に限定発売されたムーンフェイズモデルを復刻版スピードマスターらしいクラシカルなデザインはそのままに、月を銀色で描いたムーンフェイズを配しました。ST3450809よりもインダイヤルのフォントが小さくなっており、より洗練されたイメージとなっています3576.50の風防は内側に無反射処理を施した、強化サファイアガラスを採用。
ケースバックもスケルトン仕様、現代的なスペックとなったことで発売後すぐに人気となります。時計を裏返すとメカニカルな意匠を味わえるムーブメント「手巻きキャリバー1866」の動きを見ることができます。この美しさも人気の秘訣だといえるでしょう。未だに需要は高く、中古相場でも頻繁に取引されています。
オメガ スピードマスタープロフェッショナル ムーンフェイズ 3575.20
定番デザインとは異なる異色のムーンフェイズ3575.20。1stモデルに採用されていたブロードアロー針とレマニア製手巻きムーブメントを採用した初代の風格を受け継ぐモデルです。サファイアクリスタル風防、手巻きキャリバー1866搭載ステンレス裏蓋が採用中央にはシーホースのエンブレムが配されております。
オメガはなぜ高価なのか?
オメガは、天文台の精度コンクールで数々の新記録を樹立し、1932年のオリンピック・ロサンゼルス大会以来公式計時を務めるなど、「精密時計のオメガ」という名声を確立しています。見た目の美しさだけでなく、中身に徹底的こだわる職人性が、人気と高価の秘訣です。
オメガは日本にも販売店があり比較的流通量が多いですがムーブメントが非常に精巧に作られているにも関わらずロレックスやパテックフィリップ等に比べ、比較的買いやすいのが特徴です。そのためリユース市場に出回っていても常に人気があります。
他社の時計に比べて価値が下がりにくい傾向もあり。さらに限定品ともなれば新品の時よりも高値で売却できるケースがあるのです。
まとめ
スピードマスターはデザイン性だけでなく実用性にも長けているため、日常使いにも適しています。またムーンフェイズを最も魅力的に見せるモデルです。買った時より高く売れるのか?人気モデルであればあるほど、売値は高くなる傾向があります。オメガの人気モデルであれば店頭に出せば「即完売」という事も普通に起こります。人気ゆえに流通も少なくなっていますので、場合によって買った時よりも高く売れることが十分にありえるのです。生産が終了されてしまっているようなプレミアモデルは、希少価値がより高くなります。購入した時よりもさらに高値で売れることもあります。