目次
ウブロ(HUBLOT)とは?偽物が多い?
ウブロの腕時計は、ロレックスなどの時計ブランドとは一線を画したファッショナブルなモデルが揃っています。しかし、残念ながら「偽物」が多く存在しています。なぜ、世界中で不正に流通しているのでしょうか。
ウブロの偽物が多い理由
偽物が出回っている理由の中で特に大きいのは、世界で活躍している著名人たちが愛用しているという点でしょう。
日本人で言えば、プロ野球選手の田中将大投手、サッカーであれば日本代表でも活躍している長友佑都選手など多くの方が身に着けており、ウブロは「成功者の証」として知れ渡るようになりました。
その功績にあやかって、ウブロの腕時計を買う経営者やスポーツ選手などが増えはじめ、いつしかハイステータスの一つとして定着するに至ったのです。
その影響により、高級志向の方がウブロを買い求めるようになり、その需要を利用する形で「偽物」が出回るようになりました。
ウブロの偽物が多く出回るモデル
ウブロのモデルの中で以下の4種類が人気が高いと言われており、それに比例して偽物も多く出回っているようです。各モデルの特徴を詳しく見てみましょう。
ビッグバン
2005年当時、経営難であったウブロの再建をかけて製作された看板モデルです。
フュージョン(融合)をコンセプトに、セラミックのペゼルやチタンなど異なる素材を組み合わせたモデルが揃っており、現在も主力モデルとして支えています。
多数のスポーツ選手やアーティストが着用したことからトレンドとなり、2012年にはフェラーリとのコラボモデルを発表するなど、バリエーションが豊富です。他の人気モデルよりも派手な印象が残るので、カジュアル向きです。
クラシックフュージョン
1980年に発表された「クラシック」を再解釈し、現代的にアレンジされたモデルです。
ケース素材がセラミックやキングゴールドという特殊素材などが採用されており、ビックバンに比べると厚さが薄くなっているのが特徴です。
ウブロの名前の由来である「船窓」をイメージさせるシンプルなデザインは、どのようなシチュエーションにも映えます。そのため、女性人気が高く、さりげないおしゃれとして着用する方が多いようです。
キングパワー
キングパワーは、直径48mmというビッグバンよりも大きなケースが特徴的です。見た目も豪華で、ダイヤモンドをケース周りに施したものや文字盤に鮮やかなイラストがあるなど、インパクトのあるデザインに仕上がっています。
ビッグバンと同じく世界中で限定コラボを展開しており、日本では鈴鹿サーキットとコラボした『キングパワー F1TM Suzuka』という世界に250本しかない限定生産モデルがあります。
スピリット・オブ・ビッグバン
樽型のケースデザインが特徴的な、ビッグバンをさらに精巧にしたモデルです。ゼニス社製のムーヴメントを採用しており、時刻を正確に刻む精度はロレックス製よりも高いと言われています。
デザインも機械的な文字盤とラグジュアリー感のあるケース周りが融合しており、美観を損なうことのない上品な仕上がりになっています。
ウブロの中でも最高ランクの腕時計です。
ウブロの偽物のランク
偽物にも、見た目の精巧さによってランクが決まっているのをご存じでしょうか。ウブロの場合は、ランクごとに以下のような特徴があります。
A品
商品の価格が極端に安いため購入したくなりますが、ひと目で偽物と見抜けるほど作りが雑になっています。いわゆる『粗悪品』や『バッタ品』と呼ばれるものです。
S品
A品よりも本物に似たような素材を使用していますが、時計の針が劣化しているなど偽物と判断できる材料があります。それでも素人では見分けるのが難しいため、不安であれば、プロの鑑定士に真贋査定をお願いしましょう。
SS品
S品よりもさらに精巧に作られており、本物に近いのが特徴です。素人での判断では偽物と見抜くのが厳しいため、必ずプロの鑑定士に確認しましょう。
N品(スーパーコピー)
プロでも文字盤のデザインや時計の針など細部まで鑑定しなければならないほど、本物と間違えてしまうレベルです。世間では、N品のことを『スーパーコピー』と呼び、価格は3万円から5万円ほどで取引されていることが多いです。
ウブロの偽物を買わないための注意点
それでは、ウブロの偽物を購入しないためのポイントについて解説します。以下のような点を押さえておくと、偽物と出会う確率が減るでしょう。
中国産や韓国産のウブロは偽物の可能性が高い
何かと模倣品で話題となる中国と韓国ですが、ウブロもその標的とされています。偽物の大多数は中国もしくは韓国で作られており、それが現地で販売されているのです。
旅行で訪問するときはお金のヒモが緩みやすくなるため、N品をうっかり買ってしまいかねません。
もし、お土産でいただいたときは、本物か偽物かの確認を必ず行いましょう。ちなみに、ハワイやグアムでも偽物が売られているようです。
フリマサイトなどの個人売買で買わない
フリマサイトなどの普及により自分の商品を簡単に販売できるようになりましたが、そのシステムを利用して偽物を販売しているケースがあります。サイト内で本物を売る場合は業者が携わっており、古物商許可証の番号を掲載しています。
もし、このような許可証などがない場合は、偽物の可能性が高いです。個人売買であれば返品することができない可能性があるため、購入前に情報をよく確認しておきましょう。
相場より激安なウブロは買わない
当たり前の話ですが、相場よりもかなり激安な価格で販売されることはありえません。ウブロは、中古販売でも安くて50万円以上はかかります。
「3万円から5万円で購入できます」という虫のいい話に誘われないようにしましょう。
並行輸入品でも偽物の可能性がある
並行輸入品とは、『正規代理店以外の第三者が海外のブランド店などから正規品を直接購入し、独自に価格をつけた製品のこと』をいいます。仲介料がないため正規店よりも安く購入できるメリットがあるのですが、これをただの謳い文句として利用し、偽物を販売している可能性があるのです。
本物の購入は、やはり正規店への信頼に勝るものはありません。「急がば回れ」で、焦らず行動しましょう。
ギャランティカード(保証書)を確認する
ギャランティカードは正規品には必ず入っているもので、購入したお店の名前や日付などが記載されている保証書です。
商品にギャランディカードが付属していない場合は、紛失していない限り偽物と疑ったほうがよいでしょう。同様に、フリマサイトなどで商品画像の一覧に表示されていることがありますが、偽物の場合があるため、注意が必要です。
時計のスペックだけでなく、記載されている内容をきちんと確認しましょう。
ウブロの偽物を買うデメリット
偽物のモデルを買ってしまうと、非常に損をしてしまうデメリットが発生します。自分もですが、周りを不幸にしてしまいかねないため、絶対に手を出さないようにしましょう。
罰せられる可能性がある
偽物やコピー品は著作権や特許などを侵害した輸入規制品のため、海外から取り寄せた者や購入したものは規制対象となります。
もちろん、国内での販売は商標権侵害にあたり、商標権を持っている方へ損害賠償の支払いの他、懲役10年以下、1,000万円以下の罰金などの刑罰が下されることになります。
海外旅行のプレゼントなどでいただいたものが偽物の場合は、買取業者へ依頼せず、すぐに捨てましょう。
信頼やイメージが崩れる
仮にあなたがウブロの偽物をプレゼントして、それが受け取った相手にバレてしまったらどうでしょうか。相手の方は不快な気分になり、会う機会もなくなってしまうことがほとんどです。偽物を所持することは社会的信用を失い、犯罪行為を助長する行為と受け止められてしまいます。
偽物は、買うことも渡すこともデメリットばかりです。すぐに廃棄しましょう。
資産価値がない
当然ながら、偽物には資産価値がまったくありません。
ウブロの正規品は本来、他の高級ブランドと同じように資産価値が高く、値崩れしない傾向にあります。つまり、売却時のリセール率も高く、高価買取にも期待ができるのです。
そのような代物が、実は偽物であればどうでしょうか。大きな損をしてしまうのは言うまでもありません。
正規店での保証を受けることができない
偽物であれば、正規店での保障やメンテナンスを受けることができません。
たとえ本物に似せた作りであろうと、「部品が違うから修理ができない」のはもちろんのことであり、そもそも正規店で偽物の販売を助長することはもってのほかです。
よって、偽物をどうしても修理するには、一般の時計専門店でお願いするしかありません。しかし、パーツが粗悪であれば対応は難しいでしょう。
性能が低く故障しやすい
最後に、一番と言っていいほど致命的な部分ですが、偽物は故障しやすい作りになっています。本物とパーツが異なるものがほとんどであるため、性能もかなり劣っているのは当然です。
本物と同じように見えても、モデルに詰まっているウブロの技術力を一長一短でマネできるものではありません。まともに使用できなくなるのも時間の問題であり、せっかく支払った金額が無駄になってしまいます。
それだけ偽物の購入は、リスクだらけなのです。
ウブロの偽物の見分け方6選
偽物を購入しないようにするためには、見分ける知識を得ることが大切です。ウブロの場合、以下の6点から本物か偽物かを判断できます。
ラバーベルトの香りを確認する
ウブロのモデルは『ラバーベルト』という、他の時計ブランドと異なるベルトを使用しています。このベルトは以前、バニラ風味の香りがついていました。
2005年よりも前に制作されたモデルにはこの匂いがついており、現在も一部の特殊なモデルで採用されています。しかし、ビッグバンなどのスタンダードなモデルは、バニラの匂いつきのラバーベルトを使用していません。
つまり、2005年以降のモデルでバニラの匂いがしたときは、偽物の可能性が多いにあるのです。ケースを見るよりも、まずはベルトの匂いを確認してみましょう。
光を当てた時の反射を確認する
風防に光を当てたときの反射でも、偽物と判断できるポイントがあります。
明るい室内に入ったときにケースを確認してみてください。ウブロのモデルは風防に光を当ててもをほとんど反射せず、時刻の確認が可能となっています。ブルーコーティングと低反射加工を実現したからできたものであり、偽物にはそこまでの技術がありません。
つまり、明るい室内で時刻が見えづらい場合は、「偽物」であると判定できます。
素材を確認する
ケース周り全体の素材に重厚感がないか確認してみましょう。
例えば文字盤の場合、デザインがプリントで模しており、厚みがなければ偽物です。他にはべゼルがメッキ品であったり、ケース周りにあるビスの大きさや締め方が雑であるなど、偽物は全体的に安っぽく見える作りになっています。
とはいえ、素人の目で偽物と特定することは至難の業です。業者に確認することをおすすめします。
秒針のロゴを確認する
ウブロの秒針は、『H』のロゴマークがついているのが特徴です。偽物の場合、本物よりも『H』の横線が細く、重厚感が薄れています。
秒針はどのモデルでも必ずロゴマークがあるため、別のモデルがあればすぐに見抜くことができるでしょう。
ラバーベルトのように、偽物を特定しやすい部分です。
実際に存在するモデルか確認する
フリマアプリなどで、ウブロには実在しない腕時計を販売している場合があります。
例えばウブロのメンズモデルは、すべて自動巻きの機械式時計です。メンズ用なのにクオーツ式であれば、それは偽物だと判断できます。
このようにモデルごとに特徴があるため、購入する前に、ウブロの公式サイトなどで時計の構造を確認しておきましょう。
シリアルナンバーを確認する
ウブロの腕時計には、固有のシリアルナンバーがあります。この番号は、時計を管理するために与えられた番号であり、偽造や盗難を防ぐ目的で作られました。ケースの裏蓋や保証書に記載されており、公式サイトなどですぐに確認できます。
購入前にシリアルナンバーを検索し、偽物の購入を回避しましょう。
ウブロが偽物か見分ける確実な方法
自身の目で偽物を特定するのはなかなか難しく、見分けるにはプロの力が必要となります。迷ったときは、以下の方法でお願いしてみましょう。
買取専門店で鑑定してもらう
買取専門店の場合、買取することを前提としているならば、鑑定してもらうことが可能です。買取方法は業者によって異なりますが、店頭、郵送、出張などがあります。
郵送や出張での買取は無料で行っているお店が多いですが、偽物の場合は郵送代や出張費用をいただく場合があるため、実際に店舗へ行ってお願いするのがよいでしょう。
ちなみに「買取大吉」では、店頭、出張、催事での買取を行っています。
オーバーホールに出す
オーバーホールとは、時計に組み込まれたすべての部品を分解し正常に動くように調整するメンテナンスのことです。ウブロのモデルは、3年に1回の頻度で行うことを推奨としています。
オーバーホールは、時計の修理専門店に依頼する、または正規店に持ちこむことで対応が可能です。偽物であれば「修理不可」を理由に返品される、もしくはお店で処分されてしまいます。
つまり、このメンテナンスを受けることができたら、本物と証明されたことになるのです。費用は少々高いですが、本物であれば綺麗になって返品されるため、いいことしかありません。
ウブロを安く買う方法
正規店などで、ウブロウォッチを安く購入するためのテクニックをご紹介します。以下のポイントを念頭に、「損をしない購入」を実現しましょう。
ローンを組んで買う
ウブロのモデルは最低でもおよそ80万円以上かかるため、ローンを組んで購入するのがおすすめです。支払回数によって異なりますが、1か月の支払いがおよそ2万円程度に抑えられるため、一つの選択肢として頭に入れておきましょう。
ただし、ローン払いには金利が発生するため、注意が必要です。専門店によっては、『○○回まで無金利』というキャンペーンがあるため、購入する際は店員の方に確認しましょう。
相場を確認しながら安い時に買う
ウブロに限らず海外のブランド品は、日々の為替相場によって価格が変動しています。
単純に円安・円高のみで考えてみると、現在のような円安であれば輸入品が高くなり、ウブロの国内価格は高騰します。つまり、為替が円高に傾けば価格が下がるため、そのタイミングが買い時と言えます。
しかし、実際は相場以外にもモデルの需要や部品の値上げなどが絡んでいるため、円高のときに安くなるとは言い切れません。今後もさらに値上げする可能性もあるため、早めに購入しておきましょう。
価値が上がりそうな時計を買う
ブランド品の腕時計は、売却することを前提に購入することも大事です。
例えば、2年前に100万円で購入したビッグバンが、現在は200万円で販売されているとしましょう。値上げにより資産価値が高くなったということは、買取の価値も高くなるということです。買取価格が当時の購入額よりも上回る可能性があり、その金額で新しいモデルの購入にもつながります。
将来、資産価値が高くなるモデルを考えながら、購入を検討してみましょう。
ウブロを高価買取してもらうコツ
では、所持しているウブロのモデルを少しでも高い価格で買取してもらうには、どのような準備が必要でしょうか。以下の3点を心がけておきましょう。
付属品と一緒に買取に出す
本物を証明するためにも、購入時に渡された箱や保証書は一緒に出しましょう。これらの付属品があることで、鑑定士が本物か偽物かを判断する時間を省くことができ、その付加価値として買取金額がアップします。
特に、高級ブランドの時計であれば、付属品の有無で買取価格に10万円以上の差が出てしまうケースがあります。買取に出すまでは綺麗に保管しておきましょう。
綺麗な状態で保存しておく
モデルの見た目は、査定額に大きく影響します。タンスの中に入れっぱなしのままでも部品の経年劣化は進み、結果、「思ったよりも買取価格が安かった」なんてことになりかねません。オーバーホールも行っていなければ、さらにマイナスとなります。
定期的なメンテナンスはもちろん、ケース周りやブレスレットに汚れがあれば拭いておきましょう。自動巻きのモデルの場合は、『ワインディングマシーン』に保管するのがおすすめです。
時計の鑑定がしっかりできる店で買取に出す
「どんな買取専門店に行っても結果は同じ」というわけではありません。買取業者にはそれぞれ得意なジャンルと不得意なジャンルがあり、ウブロの査定経験がない店舗に依頼すると、買取価格が極端に低くなることがあります。
時計の査定に強い買取業者を見つけるためには、情報収集が欠かせません。気になる業者の公式サイトで買取実績を確認し、納得のいく価格での買取を実現しましょう。この際、複数の業者を比較することをおすすめします。
「買取大吉」でも、ウブロの買取実績が豊富にあり、専門的な査定が行なっています。
まとめ
ウブロはハイステータスの一つとして高い需要がありますが、人気モデルを中心に「偽物」が多く出回っています。
もし偽物をプレゼントしてしまえば、自身の社会的信用を失ったり、法的な問題に巻き込まれる可能性があります。そのため、横着せずに正規店で購入することをおすすめします。
万が一、偽物を所持してしまった場合は、すぐに廃棄するのが賢明でしょう。