ジュエリー素材の選び方:金属アレルギー対策 | 函館山の手店
ジュエリーを選ぶ際、デザインや価格だけでなく、金属アレルギーへの対策を考慮することは非常に重要です。金属アレルギーを持っている方にとって、身に着けるジュエリーが肌に合わない場合、かゆみや赤み、腫れなどのトラブルを引き起こすことがあります。そこで、今回は金属アレルギー対策に優れたジュエリー素材の選び方について解説します。
まず、金属アレルギーの原因となることが多いのは、ニッケルやクロムといった金属です。これらの金属が肌に触れると、アレルギー反応を引き起こすことがあり、特にピアスやリングのように肌に直接触れるジュエリーは注意が必要です。では、どのような素材を選べばよいのでしょうか?
チタンは、金属アレルギーを起こしにくい金属の一つとして非常に人気があります。軽量で耐久性が高く、変色しにくいため、日常使いにも適しています。また、チタンは医療用にも使用されるほど安全な素材であり、ピアスやネックレスなど肌に直接触れるジュエリーには最適な選択です。
プラチナもアレルギー対策に優れた金属として知られています。純度の高いプラチナは、酸化や腐食に強く、非常に安定した素材です。そのため、金属アレルギーを起こしにくく、高級感もあるため、婚約指輪や結婚指輪としても人気があります。ただし、プラチナでも合金の場合はアレルゲンとなる金属が含まれていることがあるため、できるだけ高純度のプラチナを選ぶことが重要です。
ゴールドそのものはアレルギーを引き起こす可能性は低いのですが、合金に使用されるニッケルなどがアレルギーの原因となる場合があります。特に安価な金メッキジュエリーや18金未満の合金は、アレルギー反応を起こしやすいため注意が必要です。K18以上のゴールドは、比較的安全ですが、アレルギーが心配な方はホワイトゴールドなどのニッケルが含まれやすい素材を避け、イエローゴールドやピンクゴールドを選ぶことをおすすめします。
シルバーは、純度が高いほどアレルギーのリスクが低くなりますが、スターリングシルバー(92.5%の銀に他の金属を混ぜたもの)は、合金部分にアレルゲンが含まれている可能性があるため、敏感肌の方には注意が必要です。もしシルバー製のジュエリーを選びたい場合は、純銀(99.9%)を選ぶか、アレルギー対応の加工が施された製品を選ぶと安心です。
医療用としても使用されるサージカルステンレスは、アレルギーを起こしにくい金属として広く知られています。特に、ピアスやネックレスなど肌に直接触れるジュエリーで人気があり、耐久性にも優れているため、長期間使うジュエリーに向いています。また、価格も比較的手頃なため、日常使いのジュエリーとしてもおすすめです。
金属アレルギー対策を考慮する際は、まず自分のアレルゲンを把握し、それに対応する素材のジュエリーを選ぶことが大切です。チタンやプラチナ、サージカルステンレスなどは、アレルギーのリスクが少なく、安心して長く使用できる素材です。また、純度の高いゴールドやシルバーも選択肢に入れ、できるだけアレルギー反応を起こさないジュエリーを選びましょう。